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京都精神しょうがい者の人権を守る会
  代表 多芸 正之様
     廣野 智子様

2003年7月7日
株式会社東京放送 「筑紫哲也ニュース23」
プロデューサー 吉崎 隆

謹啓

 このたぴ貴団体の廣野智子様からの電話に対して、私たちの番組スタッフが礼を失した対応をしたこと、そのことで廣野さんが大変心を痛められたこと、心よりお詫びいたします。問題の対応について部会を開くとともに、一人一人から詳しく話を聞きましたが、その調査が、結果的に、十分に行き届きませんでした。ひとえに指導する立場にある私たちの力不足であり、弁解の余地はありません。
 また、何よりも、いただいた電話やメールのご指摘が重要なことだという認識を、対応したスタッフが十分持ち得なかったことは、大変残念です。「他の番組のことなのでわからない」という趣旨の発言にしても、いただいた電話の内容にきちんと耳を傾けていれば、こうした発言にはつながらなかったと考えます。
 視聴者からの電話やメールは、番組作りにとっていわば生命線です。
 放送局の中にいてはわからない「ものの見方、考え方」や、私たちの耳に届かない「声なき声」が含まれているからです。今回の件も、他の番組に端を発することこはいえ、真撃にご主張やご指摘をうかがっていれば、「ニュース23」にとっても重要な問題だと認識するに至ったことと思います。日頃から若いスタッフへの指導不足、教育不足があったと言わざるをえません。責任を痛感しております。

 一方で、この間題を契機に、この一ケ月ほどの期間の中で、なぜこのような対応となってしまったのか、今後どうしたらいいのかについて、スタッフとの間で、真剣な話し合いをしました。些かでもそのことを知っていただきたく、その概要についてまとめてみました。どうぞ、ご一読ください。

 まず、電話対応については、多くの反省すべき事柄があったわけですが、共通しているのは、「電話に出た者が自分の名前を名乗らず」、責任ある対応ができなかったという点です。
 現状では、ご指摘の通り、すべての電話について番組のスタッフが自分の名前を名乗って対応しているわけではありません。というのも、過去にスタッフの名前が別の場所で悪用されて第三者に迷惑がかかったり、また番組への執拗ないたずら電話で放送に支障をきたすなどの間題が続いたために、「すべて」の電話に、名前を名乗って対応することを義務づけていないからです。しかし、相手が名前を名乗られ、用件もきちんとしている場合は、スタッフの方も名乗ってお話をすることはマナーとしても当然のことです。今後は、このような場合は、スタッフの側も、きちんと名前を名乗って対応するように指導を徹底していきたいと思います。
 次に、電話の対応について別の点で気になったのは、当日電話に出た者が「筑紫キヤスターにメールを見せることを、約束すること自体がおかしい」と言ったとのご指摘があったことです。この点について番組で議論した際に、スタッフの一部からは、多忙な筑紫キヤスターをへの(ママ)過剰な遠慮があるのではないかとの意見が出されました。これに対しては「筑紫さんは視聴者を大切にしているのだから、そういう場合は遠慮することはない。反省会の場などで紹介すベきだった」と総括しました。
 さらに、メールの管理についてです。現在はスタッフ全員が目を通し、期日がたったものについてはスタッフ個々の判断で適宜「削除」しています。このため、大切なメールも対応されないままに消えてしまうというミスも起きているようです。今後は、全員が目を通すのはこれまでの通りですが、新たにメール管理の責任者を決めて、きちんと管理していきたいと考えています。

 「ニュース23」では、これまで精神障害をめぐる問題についても特集などで放送し、視聴者からも一定の評価をいただいていると考えております。それだけに今回の問題については、残念であると同時に悔しい思いでいっぱいです。
 今後は、先に触れた様々な点についてきちんと改め、番組への信頼が得られるようつとめたいと考えております。
 最後に、今一度、今回の私たちの礼を失した対応などについて、責任ある立場の私が、当人たちになりかわりお詫び申しあげます。また、せっかくいただいたご指摘を無駄にしないためにも、これからの番組作りに生かしていきたいと思います。どうぞ今後ともご意見、ご指摘をいただきますようお願いする次第です。
 略儀ながら書面にて当方の思いを述べさせていただくとともに、重ねてお詫び申しあげます。

敬白